面接指導実施医師養成ナビ

面接指導実施医師について

面接指導実施医師とは

面接指導は時間外・休日労働時間が月100時間以上となることが見込まれる医師が対象となります。面接指導は、長時間労働となる医師一人一人の健康状態や勤務状況を確認し、必要に応じて就業上の措置を講ずることを目的として行われます。必要な講習を修了し、実際に面接指導の対象となる医師へ面接指導を行う医師が「面接指導実施医師」です。
面接指導実施医師は、医療機関の管理者(事業者)より、
●    面接指導対象医師の氏名
●    面接指導対象医師の勤務の状況・睡眠の状況・疲労蓄積の状況・その他の心身の状況
などの情報の提供を受け、面接指導対象医師に対し、面接指導を実施します。

面接指導実施医師の役割

面接指導実施医師には以下の4つの役割があります。

①    面接に必要な客観的データをもとに、面接指導対象医師から長時間労働による健康に関する課題を聴取する
   聴取内容:勤務の状況・睡眠の状況・疲労の蓄積の状況・心身の状況
②    長時間労働によるバーンアウト等を評価する
   バーンアウトの三要素:情緒的消耗感・脱人格化・個人的達成感の低下
③    面接指導対象医師へ、医学的知見を踏まえ、睡眠や休息等に関する助言、環境調整に関する助言、及び保健指導を行う
   保健指導の例:一般的な健康管理・睡眠の量と質・ストレスコーピング
④    就業上の措置の必要性を判断し、意見書を作成する
   例:産業医と連携が必要、専門医との連携が必要、上司との連携が必要等

面接指導実施医師養成講習会では、面接指導実施医師がこの4つの役割を担うために必要なカリキュラムで構成されています。